4.好転反応の説明

ホメオパシー療法(レメディーを服用し改善を目指す)を行うと、病気が治癒に向かっていくのですが、その過程で以下の様な現象が起きる可能性があります。

1.以前の性格に戻る
a.レメディーを服用する前は、優しくて思いやりがあり、感謝の気持ちにあふれていた方が、ホメオパシーによって長年の病が改善されると、その人本来の健康な時の性格が再び現れてきます。この方の場合は、元の性格が意地悪で頑固、怒りっぽく、感謝の気持ちを持たない本来の性格に変化しました。

これは、病気が回復するにつれて、社会からの道徳的な抑圧が和らぎ、患者さんの本来の激しい怒り、悲しみ、憎しみといった感情が表に出てくるためです。

b.これとは逆に、健康なときは穏やかで忍耐強かった方が、病気によって頑固になり、怒りっぽく、せかせかするようになった場合、病気が改善されると再び忍耐強い性格が戻ってきます。これは、病気が回復することで、自己治癒力が働き、神経を乱していた物質が除去されるためです。

2.昔の治癒されていない症状や抑圧されていた症状が再び現れる
元々肺結核を患っていた患者に、より強い精神異常が現れると、肺結核の肉体的症状は和らぎ、精神異常の症状だけが残ります。しかし、ホメオパシーによって精神異常が改善されると、再び肺結核の症状が現れるのです。

また、アトピーの皮膚症状があった患者がステロイドを使用すると、「ステロイドの医原病」がアトピーよりも強くなるため、アトピーの症状は消失します。しかし、ホメオパシーによって「ステロイドの医原病」が回復に向かうと、元々のアトピーの皮膚発疹が再び現れてきます。真のアトピー治療は、医原病の影響が取り除かれた後に始まるのです。

このように、症状の変化は自己治癒力が働いている証拠と考えられます。この症状の移行を「好転反応」と呼びます。

自己治癒力が働くと、細胞にストックされていた有害物質、有害因子が細胞内から体外へ放出され、その際どうしても体が反応してしまう。下痢や嘔吐、発熱、皮膚湿疹、倦怠感、眠気、痛み、発汗、発熱、頭痛などの症状が現れます。

この症状が現れた後、心身の健康が回復していくのです。つまり、症状は治癒への第一歩と言えるでしょう。会長の由井寅子が「症状はありがたい」と常に言っているのは、こうした理由からです。